木印手記Blog

ウォールシェルフ製作

久しぶりすぎる家具の投稿。

メールにて、壁面の本棚のご相談です。

実際に現場へ赴いて寸法採りしてプランを作り、ご相談しながら詰めていきます。

ラワン合板で、扉付きのボックスの下段と、オープンの棚板を一枚、4分割で製作するプランになりました。

 

制作のお時間をいただいて、いよいよ設置です。

一人での作業なので、いろいろ準備を万全にしたつもりが、いろいろ忘れていましたが。

↑まず作業前にビフォアの様子。

↑設置完了(作業時間は4時間ほど)

間仕切りのレールを挟んで、揃いのデスクも制作。

取手は付けず、シンプルに扉上部に通しで手がけを。

脚部はステンレスヘアラインにて別注しています。

角パイプの端は木のキャップでアクセントにしています。

今回は二段ほどですが、この仕様で壁一面の棚もスッキリ格好良さそうなので、ご依頼をお待ちしてます。

 

取り付けの合間のお昼は現場から徒歩1分の「べんけい」さんでチキンカツとじ定食ライス大盛りをいただきました。

学生街らしく、ボリュームとリーズナブルなとてもいいお店で、おかぁさんが凄くいい感じで癒されました。

ちなみにこちらも近くの平野神社に桜の様子を覗きに行ったところ、以前まで無料で楽しめた桜のお庭は有料に変わっており、外からは中の様子を拝めない紅白幕で覆われていました。

提灯や夜店が立ち並び、酔っ払い達の賑やかな宴と共に見る夜桜、あの昭和の風情はもう過去かと思うと、なんとも寂しく感じます。

 

 

 

common salon Hadatoco 什器制作

昨年7月初旬にLINEのofficialアカウントからご相談メッセージをいただき、打ち合わせがスタートしました。

それまで12年間営業されていた市街地から、少し離れた郊外の広い場所に新築移転オープンをされるとのこと。
お客さんはもちろん、スタッフさんも慣れ親しんだ場所から離れての移転は、相当な決断だったかと思いますが、現地調査で訪れた際に、そのロケーションを見て納得しました。

豊川水系の朝倉川がすぐ真下に流れ、せせらぎがなんとも心地よく涼やか(ちょうど訪れたのは夏真っ盛り)。
広い敷地には店舗建物と起伏も楽しげな庭、それと広い駐車スペース。
工事真っ只中でありながら、店主やスタッフさん、設計士さんたちのこだわりが感じられ、既に雰囲気の良さが伝わってきます。
その日の私は、写真や図面だけでは捉えきれない、場の空気や目線などとともに制作家具の配置場所を採寸してイメージを持ち帰りました。

いよいよ制作に入りますが、今回店主さんからは、再生可能なアルミ素材や、天然の石材をカウンタートップに採用するなどのご要望をいただいています。
そのような初めての試みの場合、作りながらデザインの詳細を詰めていきます。つまり、じっくり時間をかけて制作するということです。
その他にも、お店にこられているお客様の層に応じた装飾を施した、少しグラマラスなデザインでとのリクエストもあり、今まで開ける事が少なかった引き出しを広げながらの制作でもありました。

今回のご注文内容は、受付カウンター、キッチン、壁面飾り棚、手洗いシンクカウンター二台、ヘアメイクセット面(両面使い)三台の計8点。

・受付カウンターの天板には、天然のスレートとその縁にはアルミ枠を落とし込み、四方は無垢のラワン材に飾り麺を装飾した仕様で制作。
・キッチンは、メンテナンスのしやすい、シンク一体型のステンレスカウンターに、2口コンロ、内部は冷蔵庫冷凍庫を収納できる仕様で制作。
・壁面飾り棚は、積層合板で柱を構成し、開放感あるオープンかつシンプルな棚として制作。
・手洗いシンクカウンターは、カウンタートップ3mmアルミ材貼りにオーバーシンクと混合水栓、内部はシャンプーボトル格納ワゴンとタオル用棚という仕様。
・ヘアメイクセット面は、裏表同じ仕様で、大きなミラーと、お客さん用のカウンターテーブル、サイドにはドライヤーの棚と掃除用具入れの仕様。

メイン材料はラワン積層合板、仕上げは小口積層現し、オイル塗装仕上げとなっています。
10月25日のオープンに合わせ、10月初旬に取り付け、納品となりました。

その後はinstagramでお知らせされるオープニングイベントや朝ヨガなど、様々なイベントの様子を垣間見させていただき、明るく楽しい雰囲気の中に、馴染んでいく家具たちを楽しみに見させてもらっています。

あらためてオーナーの羽田さま、HDLの原さま、今回は貴重な機会をいただきましてありがとうございました。

紫竹KIJIRUSHI営業終了のお知らせ

50年ぶりのブログ更新

 

インスタグラムでは既にお伝えしておりますが、紫竹で2015年から営業させていただいておりましたKIJIRUSHIは本日2月25日をもちまして終了いたします。

終わりと書いたりすると、どうしてもセンチメンタルな気分になるもんですね。

しかしながら、この7〜8年の店舗営業は得るものが多く、これが無ければ次のステップにも進めなかったというのも事実で(頭のいい人なら二足跳びに進んでいくんでしょうが)。

今後はこの経験を活かし、工場近くの大津市真野に拠点を移しての新たなスタートとなります。

その場所は市街化調整区域にあり、公な店舗の営業はできませんが、今までと変わらず、現物家具をご覧いただけて、ご相談していただく場所も準備する予定ですので、またどちらかでお知らせいたします。

とにかく、今日の営業を終えたら、店内の照明器具やら、なんやかんやを転居先に移設したり、諸々引越し準備だ、子供らの転園、転校、入学準備だ。いや待て、現在いただいてるお仕事も待ったなしで、4月からは専門学校の非常勤講師のお仕事も始まるとか、頭の中パンクしそうなので、話を戻しますが、センチになってる暇がないのが正直なところです。

エニウェイ、この紫竹での時間はとてもいいものでした。正直、日中ほとんどを工場で過ごしてるので、本当の日常に触れられてないと思いますが。それでも神社の手伝いや祭りの参加、交通公園のゴーカート、近所の料理屋や蕎麦屋、大衆食堂、パン屋、お菓子屋、ダイエー、児童公園、上げ始めたら、まだもうちょい行けそうですが、この期間で自分の周りも世界も結構変わってることに8年の時のながれに気づきます。

Anyway, 今は次に目を向けないと始まりませんので、この辺で。

これまで、紫竹のKIJIRUSHIにお越しいただいた皆さまや、関わってくださった皆様に、この場だけとはなりますが、厚くお礼を申し上げると共に、今後のkijirushiの様子を温かく、視野のギリギリの所くらいででも見ていただけましたら幸いです。

ありがとうございました。

レドゥ・ギャルソン・アンスティチュ・フランセ関西

100年ぶりのブログ更新

 

東大路通、東一条通近くのアンスティチュ・フランセ(通称日仏会館)にオープンされたレドゥギャルソン日仏店、北大路通の本店からのお付き合いですが、今回はこちらに柱を囲むカウンターをご用命いただきました。

(↑イメージ)

こちら日仏会館では不定期でマルシェイベントが催され、その際には前庭にたくさんのブースが並びますが、その際にも活用できる様なトランスフォームできるギミックも必要ということと、各席に電源コンセントを付けるなどのリクエストがあり、66cm角の鉄骨の柱は設置当日に角のアールなどを拾う必要や、解体・連結のしやすさなど、一筋縄ではいかない案件で頭を捻りました。

基本的に合板を組み合わせる構造で、ピアノ蝶番とパッチン金物、キャスターなどの金物を組み合わせ、合板の素地の雰囲気を生かした仕上げとしています。

 

分解して横並びで使うイメージ↓

四角く組み合わせて、柱の部分で給仕する形状もできるんですが、写真撮るの忘れました…

 

 

 

 

 

-濱岡健太郎 陶展-

次回の展示会のお知らせです。

ご縁あって濱岡健太郎さんの作品展をさせていただく事になりました。

彼の作品は、シンプルで美しい。
それはどんなシーンにも合う、どなたにも馴染んでくれる器です。

上質で丁寧な仕事を、ぜひ手に取ってご覧頂けましたら幸いです。
クリスマスシーズンのテーブルウェアにもどうぞ。

-濱岡健太郎 陶展-

期間 : 12月2日〜12日(7.8休み)
※2日、濱岡健太郎さん在店

場所: KIJIRUSHI (京都市北区紫竹上緑町26−1)

期間中、花屋suuka @suuka3 さんのリース、yugueさんのシュトーレン、oeufcoffee @oeufkun さんの珈琲豆の販売もございます。

引き続き感染症対策もしっかりさせて頂きます。

企画展 -冬の装い- のお知らせ

直前のお知らせで失礼します。

明日11月11日からは 企画展 -冬の装い- が始まります。

wicagroceryさんからKijirushiでは初めて(そして念願)のwoolの帽子の数々が並びます。detenteさんには冬のお洋服をご用意いただきました。
そしてaccessories mauさんからも装いに欠かせないアクセサリーをお届けいただき、皆様のお越しをお待ちしております。

初日の11日のみ、ご予約制とさせて頂いてます。

① 11:00~12:00
② 12:30~1:30
③ 1:30~2:30
④ 2:30~3:30
⑤ 3:30~4:30

各5名様

お申し込みは、

ご希望予約時間番号/ お名前(フルネーム)/ お電話番号をご明記の上

メール/KIJIRUSHI 公式LINE/インスタグラムタDM から受け付けております。

-冬の装い-

wicagrocery (帽子)
detente (洋服)
accessories mau (ジュエリー)

2020.11.11〜21 (15.16.17休み)
11:00〜17:00
at.KIJIRUSHI

CUP BOARD

定番で製作している食器棚をオーダーして頂きました。

ご自身の使いやすい高さや奥行きをご相談いただきながらの製作でした。

w900 d400(上下共に) h1550

上段引き違い戸/モニュメンタル型ガラス/下段ガラリ扉/脚式/ナラ材/オイルフィニッシュ

見慣れないバランスでの製作でしたが、この食器棚の要素をギュギュッと詰め込んだ感じで、とてもいい感じに仕上がったと満足してます。

 

設置後の様子。塗り壁の自然な雰囲気にも馴染んでいます。

隣にはレターボルダーと壁付けキャビネットもご愛用いただいております。

 

別棟の倉庫には店舗で什器で使っていたスチールの棚もご購入いただきました。場所を変えても活躍してくださいね。

シンプル座卓/シンプルベンチ

オーダー家具のご依頼。

お家の中にサンルームがあって、そこを囲むようにしてシンプルな座卓兼ベンチを2台同じデザインでとのリクエスト。

繋げて長椅子にしたり、合わせて広い座卓にしたり、想像するだけでも使いかたに広がりを感じます。

 

極力シンプルなコの字型

合わせやすく繋げやすい直角

梁部材は通しホゾにクザビでアクセントに。

お子様がお絵描きしたり、プラレールの作業台にしたりされてるそう。

ご来客の際にはベンチとしても活躍する予定だそうで、楽しい時間にもお使いいただけて嬉しいです。

FIELD TABLE SHINA “finished”

新商品のおしらせ

ご存知(?)FIELD TABLEのシナ合板を木目と色味をのこし、かつ汚れ止と撥水効果を施し、仕上げました。

シナ合板は塗装下地にも適した木目の凹凸の少ないスベスベとした良材ですが、そのままでは汚れが直ぐつきます。

いつものオイルフィニッシュだと、ちょっと黄ばんだ色味でシナの良さを損ねかねません。

最近出会った仕上げ塗料は、木の素地に近い仕上がりになるオイルフィニッシュ。

ご覧の通り、シナ本来の美しい木目をのこしつつ、汚れに強く、程よく撥水もしてくれます。

これなら気兼ねする事無く家族で長く使っていただけそうです。

もちろん、木ですから完全な防水はできませんので、悪天候(雨、嵐)の屋外でのご使用には向きませんが、さわやかな晴れの日には原っぱにでも持って出て使ったりしたら眩しく映えるでしょうね〜。

↓こんな感じで、付属のベルトを使ってもらえば組み立て時にもバラけることなくご使用いただけます。 もちろん、使わない時には↓このようにベルトで束ねておけば置き場に困る事もありませんし、持ち運びも簡単ですよね。 FIELD TABLE SHINA "finished"は6月17日からの店舗再オープンから店頭でご覧頂けますし、それに先立ってオンラインでも販売をスタートしておりますので、是非チェックしてみてください!