木印手記Blog

ウォールシェルフ製作

久しぶりすぎる家具の投稿。

メールにて、壁面の本棚のご相談です。

実際に現場へ赴いて寸法採りしてプランを作り、ご相談しながら詰めていきます。

ラワン合板で、扉付きのボックスの下段と、オープンの棚板を一枚、4分割で製作するプランになりました。

 

制作のお時間をいただいて、いよいよ設置です。

一人での作業なので、いろいろ準備を万全にしたつもりが、いろいろ忘れていましたが。

↑まず作業前にビフォアの様子。

↑設置完了(作業時間は4時間ほど)

間仕切りのレールを挟んで、揃いのデスクも制作。

取手は付けず、シンプルに扉上部に通しで手がけを。

脚部はステンレスヘアラインにて別注しています。

角パイプの端は木のキャップでアクセントにしています。

今回は二段ほどですが、この仕様で壁一面の棚もスッキリ格好良さそうなので、ご依頼をお待ちしてます。

 

取り付けの合間のお昼は現場から徒歩1分の「べんけい」さんでチキンカツとじ定食ライス大盛りをいただきました。

学生街らしく、ボリュームとリーズナブルなとてもいいお店で、おかぁさんが凄くいい感じで癒されました。

ちなみにこちらも近くの平野神社に桜の様子を覗きに行ったところ、以前まで無料で楽しめた桜のお庭は有料に変わっており、外からは中の様子を拝めない紅白幕で覆われていました。

提灯や夜店が立ち並び、酔っ払い達の賑やかな宴と共に見る夜桜、あの昭和の風情はもう過去かと思うと、なんとも寂しく感じます。

 

 

 

大谷さん結婚おめでとう。

ラジオのニュースで第一報を聞いて、思わず声出ました。

羽生結弦さんのような事にならないように、温かく見守ってあげたい(上から言うてません)です。

抜歯

多分20歳前後の頃住んでた堺市泉ケ丘駅ロータリーにある歯科で治療した左上奥歯が、知らず知らずのうちに悪化し、根っこの方で化膿してたそうな。

かかりつけの歯科での治療も無理で、家の近くの口腔外科にて手術の上、抜歯した。

注射嫌いにとって口の中を何箇所も麻酔を打たれる恐ろしさたるや…

しかしながら流石の麻酔、効いた後は切られようが抜かれようが、骨を削られようがへっちゃら。偉いもんです。

かかりつけ医には一晩入院と聞いてたが、施術後すぐに帰宅。安静にとのかことだったので、この日は仕事はせず、自宅でみかんの木を伐採などしてゆっくり過ごしたのですが、麻酔が切れた後、徐々に痛み出し、歯茎の縫合が舌触り悪く、何より無くなった奥歯への喪失感たるや、何とも切ない。

翌る日から二日目の今日まで、漫画のように腫れるほっぺ、嫁におにぎり食べてんのか?満腹太(ウッチャン)か?などと弄られております。

歯は大切にしたいものです。

ボーはおそれている

はちゃめちゃ

現実、非現実の境とか無く、全てがボーが見てる世界。

ただ確実に言えるのは、ボーは母をおそれている。おそれの中で作られた人格が身の回りの事象がそこに起因してるよう。

偏った愛や、偏った富は歪んだ世界、世の中を作る?または歪んだ人格を作る?

何を伝えたいのか?何かを伝えようとしてる気がするけど、もうちょっとの所ではぐらかされる感覚。

自分ではどーにもならないから、誰かの考察を読もう。

以下追記

考察を読んで、感服。

餅は餅屋、どのシーンがどの映画のオマージュだの、何の隠喩かだの、そう言うの気づきながら観られるとさらに楽しめるかも。

見流してては勿体無いな〜と、つくづく思います。

恋に落ちたら…

93年公開、デニーロが刑事役、ユマ・サーマンにビル・マーレイの共演ってだけでは全く予想できない意外とクリーミーな展開。

この頃の映画、観てるものが偏ってて、名優の作品でも掘り出し物が多い印象。決め手は邦題のダサさ(ダサい邦題の映画が面白いジンクス有り)にあり、かと。

あらすじは、デニーロがいまいち冴えない鑑識官。変な縁から金貸しのビル・マーレイから妙な恩返しとして送り込まれたユマ・サーマン、デニーロとの一週間の同棲生活が終わる頃、完全に彼女にイカれたデニーロが下した決断とは… といった様な筋書きなんですけど、舞台であるニューヨークの街の雰囲気、90年代的な空気、デニーロのアパートも感じ良く、何より当時23歳のユマ・サーマンが特に可愛い… 

僕がその立場でも、まぁ〜命懸けで戦った事でしょうよ(多分殺されるだろけど…)。

 

STOP MAKING SENSE

友達に再上映を教えてもらって観に行く。

少し前に話題になっていたが「アメリカンユートピア」の衝撃的なかっこよさに打ちのめされた自分としては、どーしても気になる。観ないわけにはいかない(しかも4k IMAX上映)。

本編が始まる前のIMAXのPR動画、あれ好きです。昔テーマパークで体験した(ような気がする)あの感じをいつも呼び戻してくれるワクワク感。は、さておき、お、これはA24が企画しレストアしてるのか…とかとか、、、

ライブが始まった。アメリカンユートピアしかほぼ知らない自分としては、あれがデビッドバーンの全てで、トーキングヘッズのほぼほぼ。シンプルなスーツとシャツにノーネクタイのスタイル、アコギ弾きながらベースの女子と奏で始める。

ステージは舞台裏のような粗雑な佇まいだ。飾らない感じが潔くていい。舞台上にはバミりのテープがいくつかある。演奏が進むたびに、その印の場所に舞台装置?ステージ?ドラムとかキーボード用の舞台が設置されていく。

そのようにどんどんと整っていくにつれ、演奏、会場の熱気が高まっていく。その後、中程に来たところでトーキングヘッズのデビッドバーン抜き(肉うどんのうどん抜き的な)なトムトムクラブの一曲を挟む。その後、多分このライブ一番のクライマックスでもあろう、塗り壁みたいなデビッドバーンのステージへと…

このスーツと肉襦袢にかなりのインパクトがあるから、そのことばっかにりなりそう(特に当時84年とか)だけれど、こちとらアメリカンユートピア観ているからか、そこは冷静に観たり、変に分析したり?してしまうのだけれど。

まず大前提として、この世界観や舞台の作り方、すごくカッコよくて大好きなのだが、(字幕だけど)この人の歌詞はとても簡単な言葉の繰り返し。繰り返し歌う(叫ぶ)ことでそこに意味が生まれていく。 動き?ノリ?踊り?もどれも別にテクニックを要するものではなく、衝動的に動いているようにも見える(んだけど、どことなく知的でセクシー)。楽器や音響、ライティングなど舞台装置に関しても、特殊な機材や効果があるというわけではなく、むしろ原始的とも言えるアナログなものがほとんどなんだけれど、角度やタイミング、レイアウトなど計算されていて、その結果とても前衛的に感じる。

自分のフィールドに置き換えて表現するとすれば、特に高級だったり珍しい材料を使うわけでもなく、特殊な加工機械を使うわけでもなく、手に届く一般的な材料と機械だけを使い、組み合わせて、一番シャレた家具を作っている感じだ。

そ〜いうのむっちゃ好き

彼は時の流れに身を委ねている。時間の経過が好きだと謳っていたのにも心が揺れた。今を受け入れ、むしろ愛し、自分のスタイルとして着こなしていく。決して時代に流されているわけではなく、自分らしく生きるために欠かせない本質を、本能的に捉えて自分の色で(きっとグレー)塗り替えているんじゃないか、と感じるショーだった

 

PERFECT DAYS

映画「PERFECT DAYS」鑑賞。

ヴィム・ヴェンダース作品といえば「PARIS、TEXAS」 パリテキも好きな映画でしたが、ある日の工場で聴いたFM cocolo 「ciao!765」の映画短評を聴いたことがトドメとなり映画館へ向かったのでした。

滋賀県に居を移してから、近いといえどやはり京都の華やかな様子は、sns等で見るにつけ、羨んだり切なく感じたりするものでした。しかし、劇中の平山の暮らしや仕事ぶりは、自分のそんな性格がちっぽけだなと思わせてくれるほど、「自分」というものがしっかりと根をおろしていました。

他がどうであれ、自分のやるべき事、守るべき者、好きな事を自信持って行うことの尊さや、多くを持たない、求めない、足るを知る清々しさがその暮らしには満ちてるようで、今の自分にストンと気持ちよく届いたのでした。

とりわけ目移りしやすい性格の自分は、どうも物が増えやすく、捨てられないジレンマを抱えてて、ここら辺も少しずつ直していかないと。とか、自分が進むべき方向、やるべき事を惑わされずに着々と準備していかないと。なんて事を改めて気づかせてくれたヴィム・ベンダースと平山さんに感謝申し上げる次第です。

 

 

common salon Hadatoco 什器制作

昨年7月初旬にLINEのofficialアカウントからご相談メッセージをいただき、打ち合わせがスタートしました。

それまで12年間営業されていた市街地から、少し離れた郊外の広い場所に新築移転オープンをされるとのこと。
お客さんはもちろん、スタッフさんも慣れ親しんだ場所から離れての移転は、相当な決断だったかと思いますが、現地調査で訪れた際に、そのロケーションを見て納得しました。

豊川水系の朝倉川がすぐ真下に流れ、せせらぎがなんとも心地よく涼やか(ちょうど訪れたのは夏真っ盛り)。
広い敷地には店舗建物と起伏も楽しげな庭、それと広い駐車スペース。
工事真っ只中でありながら、店主やスタッフさん、設計士さんたちのこだわりが感じられ、既に雰囲気の良さが伝わってきます。
その日の私は、写真や図面だけでは捉えきれない、場の空気や目線などとともに制作家具の配置場所を採寸してイメージを持ち帰りました。

いよいよ制作に入りますが、今回店主さんからは、再生可能なアルミ素材や、天然の石材をカウンタートップに採用するなどのご要望をいただいています。
そのような初めての試みの場合、作りながらデザインの詳細を詰めていきます。つまり、じっくり時間をかけて制作するということです。
その他にも、お店にこられているお客様の層に応じた装飾を施した、少しグラマラスなデザインでとのリクエストもあり、今まで開ける事が少なかった引き出しを広げながらの制作でもありました。

今回のご注文内容は、受付カウンター、キッチン、壁面飾り棚、手洗いシンクカウンター二台、ヘアメイクセット面(両面使い)三台の計8点。

・受付カウンターの天板には、天然のスレートとその縁にはアルミ枠を落とし込み、四方は無垢のラワン材に飾り麺を装飾した仕様で制作。
・キッチンは、メンテナンスのしやすい、シンク一体型のステンレスカウンターに、2口コンロ、内部は冷蔵庫冷凍庫を収納できる仕様で制作。
・壁面飾り棚は、積層合板で柱を構成し、開放感あるオープンかつシンプルな棚として制作。
・手洗いシンクカウンターは、カウンタートップ3mmアルミ材貼りにオーバーシンクと混合水栓、内部はシャンプーボトル格納ワゴンとタオル用棚という仕様。
・ヘアメイクセット面は、裏表同じ仕様で、大きなミラーと、お客さん用のカウンターテーブル、サイドにはドライヤーの棚と掃除用具入れの仕様。

メイン材料はラワン積層合板、仕上げは小口積層現し、オイル塗装仕上げとなっています。
10月25日のオープンに合わせ、10月初旬に取り付け、納品となりました。

その後はinstagramでお知らせされるオープニングイベントや朝ヨガなど、様々なイベントの様子を垣間見させていただき、明るく楽しい雰囲気の中に、馴染んでいく家具たちを楽しみに見させてもらっています。

あらためてオーナーの羽田さま、HDLの原さま、今回は貴重な機会をいただきましてありがとうございました。

紫竹KIJIRUSHI営業終了のお知らせ

50年ぶりのブログ更新

 

インスタグラムでは既にお伝えしておりますが、紫竹で2015年から営業させていただいておりましたKIJIRUSHIは本日2月25日をもちまして終了いたします。

終わりと書いたりすると、どうしてもセンチメンタルな気分になるもんですね。

しかしながら、この7〜8年の店舗営業は得るものが多く、これが無ければ次のステップにも進めなかったというのも事実で(頭のいい人なら二足跳びに進んでいくんでしょうが)。

今後はこの経験を活かし、工場近くの大津市真野に拠点を移しての新たなスタートとなります。

その場所は市街化調整区域にあり、公な店舗の営業はできませんが、今までと変わらず、現物家具をご覧いただけて、ご相談していただく場所も準備する予定ですので、またどちらかでお知らせいたします。

とにかく、今日の営業を終えたら、店内の照明器具やら、なんやかんやを転居先に移設したり、諸々引越し準備だ、子供らの転園、転校、入学準備だ。いや待て、現在いただいてるお仕事も待ったなしで、4月からは専門学校の非常勤講師のお仕事も始まるとか、頭の中パンクしそうなので、話を戻しますが、センチになってる暇がないのが正直なところです。

エニウェイ、この紫竹での時間はとてもいいものでした。正直、日中ほとんどを工場で過ごしてるので、本当の日常に触れられてないと思いますが。それでも神社の手伝いや祭りの参加、交通公園のゴーカート、近所の料理屋や蕎麦屋、大衆食堂、パン屋、お菓子屋、ダイエー、児童公園、上げ始めたら、まだもうちょい行けそうですが、この期間で自分の周りも世界も結構変わってることに8年の時のながれに気づきます。

Anyway, 今は次に目を向けないと始まりませんので、この辺で。

これまで、紫竹のKIJIRUSHIにお越しいただいた皆さまや、関わってくださった皆様に、この場だけとはなりますが、厚くお礼を申し上げると共に、今後のkijirushiの様子を温かく、視野のギリギリの所くらいででも見ていただけましたら幸いです。

ありがとうございました。

レドゥ・ギャルソン・アンスティチュ・フランセ関西

100年ぶりのブログ更新

 

東大路通、東一条通近くのアンスティチュ・フランセ(通称日仏会館)にオープンされたレドゥギャルソン日仏店、北大路通の本店からのお付き合いですが、今回はこちらに柱を囲むカウンターをご用命いただきました。

(↑イメージ)

こちら日仏会館では不定期でマルシェイベントが催され、その際には前庭にたくさんのブースが並びますが、その際にも活用できる様なトランスフォームできるギミックも必要ということと、各席に電源コンセントを付けるなどのリクエストがあり、66cm角の鉄骨の柱は設置当日に角のアールなどを拾う必要や、解体・連結のしやすさなど、一筋縄ではいかない案件で頭を捻りました。

基本的に合板を組み合わせる構造で、ピアノ蝶番とパッチン金物、キャスターなどの金物を組み合わせ、合板の素地の雰囲気を生かした仕上げとしています。

 

分解して横並びで使うイメージ↓

四角く組み合わせて、柱の部分で給仕する形状もできるんですが、写真撮るの忘れました…